6.5L NAの最強エンジン/V12フェラーリSuperfast 812

第一印象。「こんな車があったとは

私は今までポルシェやベンツといったドイツ車にしかほぼ興味がなく、フェラーリやランボなんて直線番長で速いだけの、止まらないファッションカーなんて興味がなかった。フェラーリは特に一回乗ってみてもいいかな程度でしかなかった。周りでフェラーリとポルシェを乗り比べた人の話を間近に聞き、「フェラーリは止まらない」というだけで興味を持つことがなかった。

ところが先日Youtubeを見ていると、フェラーリの割にスタイリッシュで、少しアストンマーチンを想像させる、森の中から密む隠れた白馬のように感じる車の存在を知った。それがSuperfast 812だ。

6.5L 自然吸気エンジンV型12気筒のモンスターエンジン

このSuperfastは排気量が6.5リッターにまで及ぶV型12気筒エンジンを搭載し、なんとそれも自然吸気だ。今の車ではまず見ない激レアな設定だ。これでなんと8500rpmで800馬力も発生し、レブは8900rpmに設定されているので、とんでもなくよく回るエンジンだ!AUTOCarでギア比が公表されていた。1速で2.76で、レブの8,900rpmではなんと101km/h!ローギアで100km/hまで到達するのだ!恐るべし。これは一度辰巳でお見かけしたような、、、

なによりも驚くのが車重だ。こんな大排気量エンジンでありながらも車両重量は1525kgと12気筒にしては軽い。この軽さもあって0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は340km/hだ。

今回からフェラーリ初の電動パワステを採用している。スピンしそうになると自動でカウンターを当てる方向にステアリングが動くとのことだ。しかしYoutubeで五味さんは「これに乗るとフェラーリが直線でスピンする理由がよくわかる」と酷評をしていた。危なくて公道では冷や冷やするらしい。

ミッションは7速DCTで、先代と比べギア比も変更しシフトアップ時で30%、シフトダウン時で40%の時間短縮を図ってる。

エアロも全て意味のあるパーツで、フロントの気流をサイドに流したり、180km/h以上ではアンダーボディのエアフローを増大させ空気抵抗をなくしている。先代に比べダウンフォースはエアロで10%、リアフェンダーダクトによる空気抵抗低減しながら8%増加させた。

タイヤはミシュランとピレリが特別開発し、フロント275/35ZR20、リア315/35ZR20。新車価格は約4,000万円!発表当初は早くも納車1年待ちになったそうだ。

0-100km/h加速2.9秒
0-200km/h加速7.9秒
最高速度340km/h
排気量6,496cc
最大馬力800ps@8,500rpm
最大トルク718Nm@7,000rpm
レブリミット8,900rpm
圧縮比13.6:1
車両重量1,525kg
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MAMORU SARAYA
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